2017年4月23日日曜日
アクチュアリーで生保会社の社長になるには
プルデンシャル生命の日本における創業者の坂口陽史(きよふみ)氏は、日本人で初めてアメリカのアクチュアリー試験に合格した人物である。アメリカのノース・イースタン大学大学院保険学科卒業後、アメリカの生命保険会社、経営コンサルタントを経て、1979年ソニー・プルデンシャル生命副社長、1985年同社社長、1987年プルデンシャル生命社長、1994年同社会長に就任。1998年には、プルデンシャル・インシュアランス・カンパニー・オブ・アメリカのエグゼクティブ・ヴァイス・プレジデント国際保険部門プレジデント・最高経営責任者に就任し、2002年1月に逝去した(58歳)。坂口氏が生前に語った言葉は、東京・永田町のプルデンシャルタワー内にあるKiyo Sakaguchi Memorial Gardenのモニュメントに記されている。
アクチュアリーで保険会社の社長になるのは、米国や英国では営業トップや法務のトップを抑えてよくあることである。最近は、日本でも明治安田生命や三井生命の社長などがアクチュアリー出身である。外資では、もっとトップになる確率が高い。そのためには、やはり日本人で初代米国アクチュアリーであった坂口陽史(きよふみ)氏のように米国アクチュアリー会(SOA)の正会員試験に合格することである。その道のりは決して易しくはないが、最近は日本人で何名か合格してきている。私自身も米国ボストン留学前に坂口陽史(きよふみ)氏にお会いして、大いに感化されて挑戦する意欲がわき、5年半の年月をかけて日本の国内生保業界人として、初めて1983年に正会員(FSA; Fellow of Society of Actuaries)に合格した。その経験に基づいて道しるべを若い人たちに東京国際アクチュアリーアカデミーの講座で指導している。日本の理科系の皆さんが、大きく国際人として羽ばたいて大勢が国内外の保険会社の社長になってほしい。米国SOA講座の受講をお勧めします。また、無論初心者のかたで日本の試験について初歩講座を受講する人も、本格的に日本の試験の合格を目指して本講座の受講をするひとも、新年度が始まって4月も終わるこのころから受験の始動をしましよう。早い段階での地道な努力が合格につながります。
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