2017年4月26日水曜日
公認会計士がアクチュアリー試験を受けるメリット
最近、監査法人の若い会計士がアクチュアリー試験を受ける傾向があるようだ。もともと勉強好きな専門職のプロなので、自己の専門領域を更に拡大しようという意欲があるのだと思う。とりわけ保険会社の監査に従事するとなると保険数理の基礎を知らなければ、監査チームの中で重要な役割を果たすことはできないであろう。責任準備金とは何かとか保険料はどのように計算されているのか等は、アクチュアリーの基本であるが、他の事業の監査とは全く異なる概念が使われる。特にこれから保険IFRS17のコンバーションなどの大掛かりな業務に従事するには、保険数理の基礎は必須であろう。東京国際アクチュアリーアカデミーでは、このようなニーズにこたえられるように5月下旬から初心者講座を用意している。もちろん本格的に試験に合格するための本講座も7月から用意されている。両方受けるのがベストである。土日が講義なので、会社の業務に支障をきたすこともなく、仮に都合が悪い日があっても、ビデオ録画を提供するので、欠席してもフォローが容易である。このようなサービスは、他のセミナー業者では提供していない。更に外資保険会社の監査に従事するには、米国アクチュアリー会(SOA)の試験を受けるのが必要になる。会計基準が異なり、アクチュアリー基準も異なるからである。その初期SOA講座も提供されている。講師のヒラカワブライアン氏は、バイリンガルで日本語はネイティブ同様です。無論英語の強化も狙いです。受講生に合わせて日本語で実施します。早めの申込をお勧めします。
2017年4月23日日曜日
アクチュアリーで生保会社の社長になるには
プルデンシャル生命の日本における創業者の坂口陽史(きよふみ)氏は、日本人で初めてアメリカのアクチュアリー試験に合格した人物である。アメリカのノース・イースタン大学大学院保険学科卒業後、アメリカの生命保険会社、経営コンサルタントを経て、1979年ソニー・プルデンシャル生命副社長、1985年同社社長、1987年プルデンシャル生命社長、1994年同社会長に就任。1998年には、プルデンシャル・インシュアランス・カンパニー・オブ・アメリカのエグゼクティブ・ヴァイス・プレジデント国際保険部門プレジデント・最高経営責任者に就任し、2002年1月に逝去した(58歳)。坂口氏が生前に語った言葉は、東京・永田町のプルデンシャルタワー内にあるKiyo Sakaguchi Memorial Gardenのモニュメントに記されている。
アクチュアリーで保険会社の社長になるのは、米国や英国では営業トップや法務のトップを抑えてよくあることである。最近は、日本でも明治安田生命や三井生命の社長などがアクチュアリー出身である。外資では、もっとトップになる確率が高い。そのためには、やはり日本人で初代米国アクチュアリーであった坂口陽史(きよふみ)氏のように米国アクチュアリー会(SOA)の正会員試験に合格することである。その道のりは決して易しくはないが、最近は日本人で何名か合格してきている。私自身も米国ボストン留学前に坂口陽史(きよふみ)氏にお会いして、大いに感化されて挑戦する意欲がわき、5年半の年月をかけて日本の国内生保業界人として、初めて1983年に正会員(FSA; Fellow of Society of Actuaries)に合格した。その経験に基づいて道しるべを若い人たちに東京国際アクチュアリーアカデミーの講座で指導している。日本の理科系の皆さんが、大きく国際人として羽ばたいて大勢が国内外の保険会社の社長になってほしい。米国SOA講座の受講をお勧めします。また、無論初心者のかたで日本の試験について初歩講座を受講する人も、本格的に日本の試験の合格を目指して本講座の受講をするひとも、新年度が始まって4月も終わるこのころから受験の始動をしましよう。早い段階での地道な努力が合格につながります。
2017年4月19日水曜日
アクチュアリー試験は、大学より民間講座で
一部の大学のアクチュアリー講座が閉鎖の方向に向けて検討されているという話を聞きました。真偽のほどはどこまでか不明ですが、講座というものは目的をはっきりさせて受講生のニーズに合っている必要があります。高度に難解な理論数学論文を教えるのもアカデミックな世界として必要な役割と思います。そのような方針に徹する大学は理念としてもちろん意義のあることと思います。一方で、学生さんの父兄の立場に立った場合は、やはりアクチュアリー講座を受講するならば、きちんと試験に合格してアクチュアリーとしての就職先を見つけて欲しいというのが親の本音でしよう。そのような期待感を持った親のニーズに沿わない大学の講座は、合格率が悪ければ父兄と学生から見放されて次第に選別され衰退していくことでしよう。
東京国際アクチュアリーアカデミーの講座は、アクチュアリー業界歴40年の学長の指導の下にしっかりとした理念のもとに構築されています。実務研修も積むインターン生で講座受講した学生さんは、4名が一挙に準会員になり3科目合格者、2科目合格者、1科目合格者と続き、一般の合格率をはるかに上回っています。また、就職も昨年度は、100%一流企業に内定しています。今年からは、国際的人材の養成を意図して米国アクチュアリー会(SOA)試験講座も導入されています。また、5月後半からは、全くアクチュアリーについて知識のない初心者講座も導入しています。7月からは、最も充実した本格講座も始まります。各種講座への申込は、こちらからどうぞ。社会人、学生を問わず多数の皆様の申込をお待ちしています。
2017年4月14日金曜日
年年歳歳花相似 歳歳年年人不同
新年度がスタートし、新しい環境で新生活をスタートされた方も多いかと思います。就活の学生さん達もそろそろ内々定をもらった頃でしようか。
4月も後半に入ります。アクチュアリーを目指す人は、初心者の学生の方も社会人の方も一刻も早く学習を開始しましよう。出遅れればそれだけ人に後れをとります。
今週はまだ東京でも桜が満開でした。桜を見るたびに思う詩があります。
年年歳歳花相似たり
歳歳年年人同じからず
言げんを寄よす全盛の紅顔の子
応まさに憐あわれむべし 半死の白頭翁はくとうおう
「年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず」。自然の悠久ゆうきゅうさと人間の生命のはかなさを対峙たいじさせて人生の無常を詠歎えいたんした句です。
私は、1970年代後半にボストンに留学して、米国アクチュアリー会(SOA)の試験に挑戦しました。下宿は、小澤征爾のボストンシンフォニーの裏通りの安いアパートでした。その近くに、クリスチャンサイエンスの教会の美しい花壇といつも満杯の水槽がありました。試験勉強に明け暮れて、極寒の冬にじっと耐えているとボストンの街は、5月になると一気に初夏の美しいアイビーのシーズンになります。レンガ色のアパートとアイビーが鮮やかに映えるシーズンが到来する。そして、クリスチャンサイエンスの花壇が、今年も満開になる。試験合格に5年半の歳月がかかった。毎年、自分の周りにいる留学生は別の人に変わっていった。しかし、花壇の花は毎年同じように咲いた。なんとも人生のはかなさを感じたりしたものです。あれから40年の歳月が経った。私も白頭翁になったのかもしれない。
しかし、毎年インターンの学生さんが集まって若い人たちと話す機会は多い。去年のインターン生の多くは一流企業に入社して社会人になった。人の育成こそ一番の生きがいでなかろうか。ベトナムでも技術移転で現地の若いアクチュアリーを指導しています。
おりしも、新しい標準生命表案が公開されて意見を募集しているようです。自分の平均余命がどれだけあるか見てみましよう。人生は短い。多くのことを成し遂げようと思ったら、一刻も早く目標に向かってスタートしましよう。東京国際アクチュアリーアカデミーでは、初心者講座、米国アクチュアリー(SOA)講座、日本本講座とメニューをそろえて皆さんの学習をベテランの講師が指導します。是非、受講をお勧めします。
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