2011年6月27日月曜日

東大駒場の数学科でアクチュアリー統計セミナーで講義






二年に一度、東大の数学科のアクチュアリー統計セミナーで、「アクチュアリーと国際化」という演題で、講義をさせてもらっているが、今年も6月23日の木曜日に、第一回の授業をした。毎週木曜日で、5回のシリーズになっている。大学院の学生が多いようであるが、今年は例年より人数が多いように感じた。楠岡教授に挨拶をして、アシスタントの伴野さんが、プロジェクターの手配と資料の印刷をしていただけた。今年は、Aon Benfieldに転職して初めての講義なので、再保険ブローカーとは、どのような分析業務をおこなうのかについても説明させてもらった。要は、保険会社のリスクの移転の仲介のインターメディアリーであり、それは、再保険市場でなされる場合と、CAT Bondのようにキャピタルマーケットでなされる場合がある。いずれも国際的なマーケットで行われるので、海外との連携が必須である。確率論的なモデリング(自然災害の確率論と、経済シナリオの確率論とが、ペアになって本当の総合になる。)を使って分析をする。損保がまだまだ、主要な市場であるが、最近は、長寿リスク、パンデミックリスク、解約リスクや、ALMリスクの移転など、非伝統的な再保険の分野で、生保においても再保険ブローカーの役割が増大してくると予想される。6月の駒場は、梅雨の合間で、さまざまな樹木のあざやかな緑の葉の薫風が、まだ20代の学生のみなさんの元気な顔とともに若々しさを感じさせてくれた。

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