2010年11月27日土曜日
さようならPwC、AON Benfield Japanに転職
私事ではあるが、11月25日付であらた監査法人を退職して、AON Benfield Japanという会社に、昨日26日から就職した。24日には、12年間お世話になったPwCのパートナーやアクチュアリーグループの皆様から心温まる送別会を設けてもらった。自分としては、1999年の3月にPwCの東京にアクチュアリービジネスユニットを立ち上げて欲しいと頼まれて、明治生命を退職して種々のコンサルティング業務やM&AのDue Diligenceを受注したりして、Revenueを確保しながら、必死でチームを大きくしていった。後半は監査業務に関与するようになり、監査の責任の重さを感じながら会計士の皆さんとともに保証業務というものの何たるかを学んだ。保険会計についても、IFRS Insurance Contractで、様々な場面で外部での講演もさせてもらった。この間を振り返ると感無量である。今回もヘッドハンターからの一本のカリフォルニアからの電話で始まった。色々考えた末に、保険IFRSもEDが出たところで一定の区切りができたので、今後世界のアクチュアリー・プロフェッションが進むべき方向「リスク管理のプロフェッショナル」を目指すのに、AON Benfield Japanの仕事は、軸足をリスク管理や再保険に移していけるので最適と考えて転職を決意した。
私の担当は、Aon Benfield Analiticsの日本でのヘッドとなり、Analiticsとは、グローバルに調査研究開発を統括するコンサルティング部門の名称になる。その下には、
Actuarial, Catastrophe Management, Rating Agency Advisory, Risk & Capital Strategy
等のグループがあるという。
今後とも監査法人時代の知見と人脈を継続しその延長線上に、CERA等の世界のアクチュアリープロフェッションの変容の方針と調和して、今後重要性が増すリスク管理の機能を軸に置くグローバル法人のなかに身をおいてリスクの専門性を深めていきたいと思っている。
昨日は、早速、AON Benfield Japanの皆様に歓迎会を催してもらい、温かく迎えられて大変うれしく感謝の気持ちでいっぱいである。添付した写真は、グローバルの親会社ニューヨーク証券取引所上場会社、AON CorporationのChicago本社ビルである。次のリンクが会社の説明の参考になる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%AA%E3%83%B3
2010年11月24日水曜日
日本アクチュアリー会年次大会で 「The Day After Tomorrow Part 2」を発表
11月17日18日と日本アクチュアリー会の年次大会が開催された。国際関係委員会からは、「The Day after Tomorrow for Insurers Part2」と題して、金融危機後の世界各国の保険規制強化の動向と保険業界への影響、アクチュアリーへの影響を昨年度のフォローとして発表した。最初は、Steve Sarjant 氏に基調講演を通訳付きで45分お願いした。そののちに、国際関係委員会の三つの機能別部会からの発表で、最初はFinancial Reporting部会の嶋田さんからMECVを軸として見たときの、IFRS, SolvencyIIの技術的論点について、比較表で発表いただいた。次にERM Webinar部会の飯島さんから、昨年度のERM Webinarの概要について、金融危機との関連に焦点を当てて発表いただいた。最後に商品部会の野上さんから、中国市場の動向についてお話いただいた。私自身は、オーガナイザーとして司会役を務めさせていただいた。結構の盛況で会場の参加者も多数で、委員会のメンバー全員には早速お礼のメッセージを発信しておいた。また、発表資料については、アクチュアリー会の会員専用ホームページからダウンロード可能であるので、興味のある方は、是非、参考にしていただきたい。
■第1会場(東京ステーションコンファレンス 501号室)
15:35 ~ 17:05
「The Day after Tomorrow for Insurers Part2」
あらた監査法人 吉田 英幸 君
タワーズワトソン Steve Sarjant 氏
タワーズワトソン 嶋田 以和貴 君
ミューニック・リー 飯島 博幸 君
ハノーバー・ライフ・リー 野上 憲一 君
資料1:中国の変額年金のパイロット販売
資料2:主要国の販売動向
■第1会場(東京ステーションコンファレンス 501号室)
15:35 ~ 17:05
「The Day after Tomorrow for Insurers Part2」
あらた監査法人 吉田 英幸 君
タワーズワトソン Steve Sarjant 氏
タワーズワトソン 嶋田 以和貴 君
ミューニック・リー 飯島 博幸 君
ハノーバー・ライフ・リー 野上 憲一 君
資料1:中国の変額年金のパイロット販売
資料2:主要国の販売動向
2010年11月22日月曜日
セミナー・インフォで保険IFRS EDとIAAコメントの方向につき講演
12日に実家に用があって新潟に帰ったら、随分と東京より寒くて、屋外で北風に長時間さらされたせいか風邪をドップリとひいてしまった。ブログの更新も遅れてしまったので、キャッチアップしたい。
まずは、11月10日に株式会社セミナー・インフォ主催のセミナーで、国際財務報告基準「保険契約」の公開草案について~数理的視点から~と題して講演した。内容は、7月にIFRS財団の会議で話したもののアップデートであるが、IAAのコメントの11月5日時点までの情報を反映した内容を盛り込んでいる。ページ数は150頁ほどになった。その後IAAは11月17日バージョンまでアップデートされている。IASBの最終的コメントの締め切りは11月30日であるのでニアリーファイナルになっていると思われる。日本アクチュアリー会も自己の意見を提出する予定である。
まずは、11月10日に株式会社セミナー・インフォ主催のセミナーで、国際財務報告基準「保険契約」の公開草案について~数理的視点から~と題して講演した。内容は、7月にIFRS財団の会議で話したもののアップデートであるが、IAAのコメントの11月5日時点までの情報を反映した内容を盛り込んでいる。ページ数は150頁ほどになった。その後IAAは11月17日バージョンまでアップデートされている。IASBの最終的コメントの締め切りは11月30日であるのでニアリーファイナルになっていると思われる。日本アクチュアリー会も自己の意見を提出する予定である。
2010年11月4日木曜日
IAAの会議でトロントとウイーンに出張ーIFRS保険会計はコメントの大詰め
毎年、IAAの会議は春と秋の二回定期的に世界の色々な都市で開催されるが、今年は正式なものはVienna(ウイーン)の会議で10月の9日から13日まで開催された。私は、IACAの前議長ということで、日本アクチュアリー会からの派遣になっている。これに先立ち、カナダのトロントで、保険会計委員会のみの集中審議の会議が9月の27日から29日まで開催された。日本からは、生保は保険会計委員会の中村委員長、損保からは、田口さんがアクチュアリー会の派遣で参加された。これは、IFRSの保険EDに対する、IAAとしての意見を取りまとめるための第一回の集中審議であった。私も、所属法人からの派遣で参加させてもらった。IASBのコメント期限は、11月30日であるので、世界中の諸団体がコメントの最終の詰めに入っている時期である。日本の公認会計士協会もドラフトは完成したようである。IAAは、現在2次ドラフトあたりで、委員からまだ頻繁にコメントが、入っている状況である。私は、この辺の動向を11月10日にセミナー・インフォで発表させていただく予定である。関心のある方は、是非、参加していたfだきたい。申込のリンクは、次のとおりである。
http://www.seminar-info.jp/seminar/detail.php?pid=1284439943-702299
写真は、ウイーンで二人の娘と撮ったものである。父親としては、娘と海外旅行できる機会はあまりないので、二人が楽しんでくれてとても良かった。
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