2010年2月6日土曜日
GatwickのACA大会で無事に講演と演説を終える
前回のブログから、1ヶ月が経過してしまった。その間、やはり英国コンサルティング協会(ACA)での発表準備に相当の時間をとられてしまった。APACA諸国の委員に協力を要請して、金融危機後の保険業界のインパクトとその後の回復ぶりについて、各国の統計データで示してもらって、それを150ページのスライドにまとめた。タイトルは、「The Day After Tomorrow for the Asian Life Insurance Industry, Pensions, and their Implications to Actuarial Consulting 」とした。年金についても、各国に要請して、それぞれ3ページほど追加してもらった。ちなみに、日本は、アクチュアリー会の杉田副理事長がお引き受けいただけた。2月3日に成田を出発して、同じ日の夕刻にヒースロー空港に到着し、そこから高速バスで、Gatwick空港のヒルトンホテルに2時間くらいかけて移動した。その日は、疲れてはいたが、ACAの会長のKeith Barton氏に晩餐会の招待をうけていたので、8時から11時くらいまで懇親をして、翌日以降の段取りの打ち合わせをした。
翌日の2月4日の午後から、IACA Sectionの発表が始まった。私は3番目で、150ページのスライドを1時間英語で話すのは相当大変だった。でも、結構の質問がでた。時間の関係で、最後はclosing Remarksでまとめておいた文書を読み上げて締めくくった。その日の晩餐会は、相当に盛大なものであった。300名位の英国のコンサルタントが、出席した。写真は、Keith Barton会長と撮ったものである。ロイヤル・トーストという表現を、そこで初めて経験した。トースト ツー クイーン(女王陛下に乾杯)という言葉で全員が乾杯する。日本では、考えられないことだが、これが英国の伝統というものなのだろう。翌日の2月5日からが、ACAの英国の本会議で、朝の9時頃からの開始であった。最初は招待講演で、Nigel Waterson氏で、政治家のShadow Pension Ministerが英国の年金制度の改革の方向性について語った。その後で、私に順番がきてAPACAの創設についてIACAの会長としてスピーチをした。聴衆は、イギリスのコンサルティングアクチュアリーだけで、300名ほどいた。夕刻は、Kay Carberry女史(assistant General Secretary, Trade Union Congress)が、Challenge for good employersと題して招待講演された。前日もそうであったが、英国のコンサルティング協会は、政治家との接点がある。日本では、まだまだ政治家とアクチュアリーとのロビーイングは、行われていない。
初日の私の講演のクロージング・リマークは、以下の文面のとおりである。
The financial crisis revealed weaknesses and flaws in the regulatory and risk management systems of companies. Many financial companies failed to mitigate the risks presented by the financial crisis despite having these systems.
This also holds true for the Asian financial market as indicated by statistical data throughout the period. As a result, Enterprise Risk Management is now the main focus for implementation and operating efforts of insurance companies. Regulators have also tightened measures in minimum capital requirements following developments such as Solvency II in Europe.
Fears of a global recession saw the need for International Cooperation in order to revive the world’s financial systems. This called for the involvement of the G20, rather than the original G8 countries. In addition to the original G8, the new G20 (19 countries and the EU) now includes additional countries, with the most number of countries coming from Asia. These additions are Australia, China, India, Indonesia and South Korea.
The effect of the financial crisis on the Asian insurance industry was relatively mild with indicators revealing signs of recovery as early as 2009. With proper risk management and by bringing relevant actuarial expertise, we can ensure a thriving market for actuary consulting in the continued development of the overall Asian insurance industry.
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