2009年12月5日土曜日
IAA会議でインドのハイデラバッドに出張する
IAA会議というのは、春と秋の年二回世界中で国を変えて開催されるが、今回はインドの南部の都市Hyderabadという人口8百万人位の都市で開催された。私も、IACAの議長として、日本アクチュアリー会から派遣されて、11月11日に出発して、17日に無事に帰国した。治安が悪く、衛生環境もまだまだという話を聞いていたので、相当用心して行ったが、何人かの方は空港で白タクにやられたようで、私も水にあたったようで、帰国後一週間ほどお腹の調子が悪かった。大勢の参加者は、会議そのものに塩漬けで、安全で一流の設備を持つ、会議開催ホテルのマリオットホテルから一歩も出なかった人も多いようであった。現地の風景は、添付の写真のようであるが、まさにdeveloping countryという名に相応しく、車と人の多さと排気ガスの大量のスモッグ、そして横断歩道の無いなかで警笛を鳴らしながら暴走する黄色い三輪の車やオートバイ、それに乗っかっている定員オーバーの男女を問わない人の数・・・は、衝撃的である。ただ、やはり日本と違って確実に経済の成長の勢いを感じさせられた。このままいけば、日本は、中国に抜かれそしてインドにも抜かれていくだろうという危機感を誰もが感じたであろう。
さて、会議そのもでであるが、私はIACAの議長ということもあって、Section Chairs Meeting, Member Serviuce Committeee, Executive Committeeなど、IAAのガバナンスに関する議論をする委員会にも参加を要請されていた。特に、Section Chairs Meetingでは、LIFE Sectionの議長で今回の議長を予定していたKurt Wolfsdorfが欠席したので、次の輪番で私が議長を務めるはめになった。議案は、以下の内容であった。
1. ASTIN Bulletin
a) Management Board (update from Harry Panjer)
b) Costs * (update from Christian Levac)
2. Colloquia
a) Report any significant items of interest from colloquia held this year (all)
b) Report on future locations (all)
3. Section Dues/Membership (all)
4. Secretariat (IT) Costs (Secretariat)
まあ、つたない私の英語で恥ずかしい限りであるが、ASTINのハリー・パンジャーなどの著名なアクチュアリーばかりのなかで、司会をさせてもらった。
私のIACA委員会自体は、15日の10:45分から12:15分までの90分で、次の議案を審議した。
IACA Committee Agenda
I. Secretary’s Report Morten Harbitz
A. Approve minutes of 30 September 2009 conference call
B. Approve minutes of 9 October 2009 conference call
II. Treasurer’s Report Morten Harbitz
A. Proposal from IAA Regarding Costs and Computer –
Discussion by Mike Toothman and Nick Dumbreck
B. 2009 to Date
C. Officer Expense Reimbursement Policy
D. ICA- IACA Funded Bursary allocation
III. Executive Director’s Report Margaret Sherwood
A. Brief Update on US Profession
B. Geoffrey Heywood Young Consultants Award Task Force
C. Max Lander Award in 2010
D. Nominating Committee – Discussion by Hideyuki Yoshida
E. Committee Attendance Record
F. Bylaws
G. Policies and Procedures Manual
H. Colloquium Attendance and Cost History
IV. IAA Governance and Strategic Plan – Update Nick Dumbreck
V. Function Committees’ Reports – Membership, Terms of Reference, and Action Plans
A. Professionalism Committee Emmanuel Tassin
B. Publications and Research Joint Committee Andrew Vaughan
C. Membership Services Development Committee Liyaquat Khan
D. Global Development Committee Hideyuki Yoshida
VI. Convention Function Committee Nick Salter, Chair
A. 5-7 October 2009 - PBSS – Tokyo Ken Buffin
B. 12-15 October 2009 - EAAC – Korea Grace Jiang &
Bozenna Hinton
C. 1-4 November 2009 - CCA - Tucson, Arizona Ken Hohman
D. 4 February 2010 – IACA/ACA – Gatwick, England Nick Salter
E. 14-17, Oct. 2012 – IACA/IAAHS/PBSS JointColloq – New Delhi, India Liyaquat Khan
VII. 2010 Biennial Meeting - 7-12 March with ICA Meeting - South Africa Mike Codron
VIII. Next Biennial Meetings Hideyuki Yoshida
A. y2012 – 14-17 October - With PBSS and IAAHS New Delhi, India ? Liyaquat Khan
B. 2014 - 30 March - 4 April with ICA meeting - Washington, DC, USA
not yet assigned
C. 2016 – Europe-Spain? Probably with PBSS and IAAHS not yet assigned
D. 2018 – Sydney? Berlin? With ICA meeting not yet assigned
IX. Other Business Hideyuki Yoshida
あっというまに時間がたってしまい、ケープタウンの件は、次回の電話会議で審議することとした。問題なのは、2012年に予定しているインドでのIACA/PBSS.IAAHSのJoint Colloquiaについてである。まず、伏線として、Section Chairs meetingの場で、IAAの前会長の、デイヴィッド・ハートマンから、治安、物価その他もろもろの理由で、予定していたニューデリーでの開催に反対という強いメッセージが出されていた。その一方で、1年以上も前から、相当に周到な準備がIACAの現地の委員会で進んでいたのも事実である。しかしながらこの委員会と、インドのアクチュアリー会との協力体制についての公式見解が得られておらず、直前にインドのアクチュアリー会の会長のアガルワル氏と話もしたが、引き続き12:30から開催する昼食会で関係者全員の意見を聞くこととした。ただ、肝心の昼食会は、招待したにもかかわらずインドの代表がだれも出席せずに、PBSSの議長、IAAHSの議長、それにIAAの新会長、ポールソーントン、これにIAAの事務局長のYves Guerardも出席して、インドでの開催の妥当性も含めて、組織運営計画自体を見直すこととなった。というわけで、このような、政治的調整の宿題を持ち帰ることになった。できれば、クリスマスまでに電話会議を開催して、方向性を定めて行きたいと思う。会計委員会や、保険監督委員会にも出席させていただいたが、これらの委員会はテクニカル・マッターを審議する大変専門的な委員会である。いうまでもなく、保険IFRSや、欧州のSolvencyIIの動向などが中心のテーマである。各国から派遣されている委員は、ほとんどこのテーマを専属で研究したいる方々であろうと思う。監査法人やコンサルティング会社でもクライエント・ワークをやらずに研究に専念している人が多いとのことである。
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