2008年8月27日水曜日

公認会計士協会で保険IFRS研究会に参加


私の所属する法人は、監査法人で当然ながらほとんどのプロフェッショナルメンバーは、会計士である。私は、保険のアクチュアリーなので、少数プロフェッショナルであるが、保険会社の監査に専門家としてエクスパートオピニオンを述べる。特に、責任準備金という、保険会社の太宗を占める負債勘定が保険数理の技巧を用いて算出されているので、監査チームと協力して監査業務にかかわる。一方で、元々、コンサルタンティングアクチュアリーでもあるので、監査以外の業務、例えば保険会社のERM導入や、M&Aにおける会社の企業価値評価のDue Diligenceなどにも係わる。最近、この業界で最もチャレンジングなトピックが、保険の時価負債評価であり、国際会計基準審議会(IASB)が、10年も前から保険契約の基準を制定しようとしているが、様々な技術的困難に直面してきた。昨年、Discussion Paperと呼ばれるものが公開され、コメントが世界中の諸団体から寄せられた。来年には、Exposure Draft(ED)が出そうな気配にもなっているようである。私は、アクチュアリーなので、国際アクチュアリー会や、日本アクチュアリー会での議論に参画するようにしているが、監査法人所属ということもあり、公認会計士協会の保険IFRS研究会にも昨年度から参加させていただいている。8月25日には、同じ法人の代表社員と一緒に、N生保が作成した試算モデルに関する考察を発表した。IASBの理事や、金融庁の方も参加されているので、非常に内容の濃い議論が毎回なされるので、アクチュアリーと会計士の接点として国際基準制定のプロセスに関与できることは、有難いことと思っている。

2008年8月15日金曜日

ERM Webinarの電話会議の後にお盆で新潟に帰省する


8月13日は、朝の8時からニューヨークのERM Webinar Organizerとの定例の電話会議を行った。今年の1月16日に第一回を行ったのだが、世界を3極(北米、欧州、アジア・パシフィック)に分けて、インターネットで世界を15時間かけて一周するオンラインベースとレコードベースのセミナーである。前回アジア・パシフィック地域のCoordinatorをやった関係で今回も依頼されて、Steering Committeeに入ることになった。プログラムを徐々に固めていくのであるが、ニューヨークサイドの方針を受けて、私はアジアのプログラムを、香港、日本、オーストラリアのメンバーとともに編成していくことになる。今年からは、日本アクチュアリー会の国際関係委員会の委員にも協力してもらうこととし、またERM委員会とも連携することとなった。電話会議を終えて、直ぐに新潟に帰省するための新幹線に乗り遅れないように東京駅に向かった。昼過ぎに新潟市内の実家に着き、80歳になるお袋の元気な顔を見て安心し、先祖の墓参りに行った。新潟は東京より暑かったが郷土の料理を食べて元気を出した。翌日の14日は、海水浴場と温泉のある村上の瀬波温泉まで、いなほ号で1時間かけて静養に行った。新潟の旧繁華街の古町通りがさびれたのは残念だが、瀬波温泉は活気があった。あいにくの天気で海が荒れていたので、泳ぎはしなかったが、温泉にはたっぷりとつかった。休暇とはいえ、会社からのメールがパソコンに頻繁に入るので、その回答のメールを打つのに時間をとられるので、コンサルタントという商売柄、完全な休暇というようなオフタイムはなかなかとれない。IACA関係でも、海外からどんどんメールが入り、元英国の政府アクチュアリーで国際アクチュアリー会の重鎮でもあるクリス・ダイキン氏が、私の部会のメンバーになってくれるとの回答が来たのでとても心強くまた嬉しく思えた。温泉宿で、高校野球とオリンピックをテレビで楽しんで、一泊し、今日、15日、新潟経由で東京に帰京した。東京駅前の新丸ビルが自分の所属する法人のあるビルである。短いがそれなりに楽しめた夏季休暇であった。

2008年8月11日月曜日

一日人間ドックを受ける


毎年、この時期は会社の健康診断で、指定の聖路加国際病院クリニック・予防医療センターへ受診にいく。朝の8時からの受付で、朝食抜きで行くから自宅から約1時間、電車で乗り継いで、有楽町線の新富町駅から徒歩で10分くらいで着く。暑さと朝食抜きのせいか、つくまでにフラフラしてしまう。受付で番号札をもらって、着替えて順次に色々な検査室を回る。私は、胃と腸の内視鏡検査は事前に他の病院で受けているので、これらはとばしていける。10:40位にすべて終わると、朝食が用意されていて、サンドイッチ・ジュースなどをいただいて、あとは、結果について医師との面談になる。血液検査などは、早速結果がでていて、コレステロールが昨年より随分と下がって、ご機嫌になった。これならばもうちょっとの努力で、正常値にいける。そのあとは、栄養士さんとの面談で、食生活や生活慣習について、自分のデータの結果を見て指導をうける。やはり、運動不足が毎年の通り、大きく平均を下回っている。これからは、日常生活の中に運動を組み込んで、メタボ対策に励むべしと決意したもののどう実行すべきかは、Life Workバランスを保つことと一体の問題として解決しないといけないので、そう簡単なことでない。